調理器具の取手に使うステンレス部品で、「見える面に光沢を出したい」「手が触れる端部の微細バリも取りたい」といった仕上げを検討されていませんか。今回は、取手根元部品にスチールボールを使用した振動バレル研磨の事例をご紹介します。
ステンレス製取手部品に求められる仕上げ
今回の部品は、完成後も表面が見え、使用時に手が触れる位置に使われます。加工前には加工油が付着し、端部には微細なバリ、表面には曇りがありました。
見える面では光沢や仕上がりの均一性が気になります。一方、端部のバリは手で触れた際や、ほかの部品と組み合わせる際の引っかかりにつながる可能性があります。そのため、外観と端部の状態を一緒に考えて仕上げることが今回の加工目的でした。
バリ取りから光沢までを見据えて工程を考える
この事例では振動バレル研磨を行い、仕上げにスチールボールを使用しました。加工油を除去し、微細バリを整えながら、ステンレス表面を鏡面に近い光沢へ仕上げています。
バリ取りだけを優先して粗いメディアを選ぶと、後から研磨跡を整えて光沢を出すために、加工時間や費用が増えることがあります。そこで、今回のように外観も重視する部品では、バリの状態、必要な光沢、予算を踏まえ、バリ取りから仕上げまでの工程を通して検討することが大切です。
加工後に確認したポイント
加工後は、油残りやバリ残りに加え、光沢にムラがないか、外観部品としてどのように見えるかに着目しました。鏡面に近い光沢仕上げの事例ですが、数値で規定した鏡面仕上げを示すものではありません。
加工事例の本文では、加工前後の写真とともに、微細バリの除去、脱脂、スチールボールを使用した光沢仕上げ、工程選定の考え方を紹介しています。
ステンレス製の外観部品や、手に触れる部品のバリ取りと光沢仕上げを検討中の方は、以下の事例をご覧ください。