ステンレス製ブラケットのバリ取りで、「バリを十分に取りたいが、加工時間を長くすると仕上がりにムラが出ないか」と悩むことはありませんか。今回は、プレス加工後の曲げ加工ブラケットに回転バレル研磨を行った事例をご紹介します。
比較的大きなバリと、薄物の研磨ムラが課題
今回のブラケットには、プレス加工後のエッジに比較的大きなバリが残っていました。バリを十分に除去するには、必要な研磨量を確保することが重要です。
一方で、この製品は薄い形状のため、加工中に製品同士が密着して剥がれにくくなる「リンギング」にも注意が必要でした。密着した面にはメディアが当たりにくくなり、部分的な研磨不足や外観のばらつきにつながる可能性があります。
バリ取りに必要な加工時間を確保しながら、製品全体に研磨が当たる状態を考えることが、この加工のポイントです。
回転バレル研磨で目指した仕上がり
この事例では回転バレル研磨を行い、バリと加工前に付着していた油分を除去しながら、製品表面を整えました。仕上がりは強い鏡面光沢ではなく、ステンレスの金属感を残した弱光沢です。
このブラケットは、バレル研磨後に別の表面処理を行わず、その状態が完成品となります。そのため、エッジのバリだけでなく、表面の色調や光沢の揃い方も仕上がりを判断する要素になります。
「バリを取るためにどれくらい加工するか」と「薄い部品同士の密着によるムラをどう抑えるか」を、完成品として求められる外観と合わせて考えた事例です。
加工前後の写真で仕上がりを確認
加工事例の本文では、ステンレス製ブラケットの加工前後の写真とともに、比較的大きなバリへの対応、リンギングへの配慮、弱光沢に仕上げた理由を紹介しています。
薄いプレス部品のバリ取りや、バレル研磨後の外観まで整えたい製品を検討中の方は、以下の事例をご覧ください。